申請者の上長はどのように決定されますか?
承認経路内の上長承認ステップにおいて、申請者の上長を決定するロジックを解説します。上長承認ステップでは、「上長の役職」プルダウンで「指定しない」か実在する役職から選択できます。このプルダウンで何を選択したかにより、上長の決定ロジックが変化します。以下で順に解説します。
前提:上長の定義
kickflowにおいて、「上長」とは組織図の管理画面で「リーダーフラグ」がONになっているユーザーを指します。 役職が上位の役職だとしても、リーダーフラグがONになっていない場合は上長として選択されませんのでご注意ください。
上長の指名方法で「直属の上長を指名する」を選択した場合
この場合、申請者の直属の上長が承認者となります。直属の上長の定義は以下の通りです。
- 申請者が所属するチームから組織図を上にたどっていき、最初に見つかったリーダーフラグがONになっているユーザー。 ただし、申請者自身は除く。
具体例1
以下のような組織図の場合
- 「服部半蔵」の直属の上長は「井伊直政」となります。
- 自分が所属しているチームのリーダー。
- 「井伊直政」の直属の上長は「本多忠勝」となります。
- 井伊直政は1課のリーダーなので、一つ上の営業部のリーダーが直属の上長。
具体例2
以下のような組織図の場合(井伊直政が課長も部長も兼務している場合)
- 1課の「井伊直政」の直属の上長は「徳川家康」となります。
- 一つ上の営業部のリーダーが自分自身なので、さらに上の「株式会社とくがわ」のリーダーが直属の上長になります。
上長の指名方法で「役職に合致する上長を指名する」を選択した場合
この場合、指定した役職と比較演算子による条件を満たす上長が承認者となります。
- 申請者が所属するチームから組織図を上にたどっていき、その過程で見つかった役職の条件を満たすユーザー。 申請者自身がリーダーの場合、申請者自身も含む。
役職指定の場合、さらに条件に合う上長が複数いる場合に、申請者に最も近い上長のみを承認者とするか、条件に合致する上長全員を承認者とするかが選択できます。
具体例
以下のような組織図(ピンクの文字は役職)で、役職が「課長に一致」かつ申請者に最も近い上長のみの場合
- 申請者が「服部半蔵」の場合、上長は「井伊直政」
- 申請者が「井伊直政」の場合、上長は「井伊直政」
- 役職指定の場合は、申請者自身を含む。
- 申請者が本多忠勝の場合、上長はなし
- 本多忠勝の所属する「営業部」、その上位の「株式会社とくがわ」 に役職が課長のリーダーがいないため。
- 実際には、承認ステップで設定した「条件に合う承認者がいない場合」により、直属の上長、より上位の上長、スキップのいずれかにフォールバックされます。
注意事項
- 例外的に、直属の上長モードで組織図で最上位のチームのリーダー(例:社長)が申請者の場合、直属の上長は申請者自身(社長)となります。これは、社長が申請したときに承認者が見つからずにチケットが進めなくなってしまうことを防ぐための例外的な仕様となります。
- いずれのモードでも、「自己承認を許可する」のチェックを外した場合は申請者自身は承認者になりません。直属の上長モードの場合、元々申請者自身は選択されない仕様ですが、このフラグは上記の最上位のチームのリーダー(例:社長)が申請した場合に例外的に自己承認を許可するかどうかには影響します。